介護職への転職と働き方

需要が伸び続けている介護業界へは、他業界からも多くの人が転職して来ています。初めて介護業界で働く人も、大きく二つに分けることができます。まず一つ目は、介護資格無資格の状態から介護職して働き始める人です。このような人ができる仕事は、高齢者の個室の清掃や洗濯、買い物の代行、介護施設や事業所の雑務全般などになります。そして、本来介護資格を持っていなければ就業できない身体介護サービスの提供も、介護福祉士の管理下であれば就業可能です。介護資格無資格の人の中にはこれらの仕事に従事しながら、介護資格の取得を目指している人も多くいます。

次に二つ目は、事前に介護資格を取得してから働き始める人です。介護資格無資格の状態からでも取得できるのが、介護職員初任者研修資格と介護職員実務者研修資格になります。お勧めは初任者研修資格で、他業界で仕事をしながらでも比較的取得しやすいカリキュラムになっています。ほとんどは通信学習で学ぶことができ、スクーリングも土日などの休みを利用することで修了できる程度の回数になっています。介護業界で働き始める前に介護資格を取得しておくことのメリットは、何と言ってもできる仕事の幅が広がることです。介護資格無資格の場合は前述した形でしか働くことができないが、介護資格有資格者それに加えて訪問介護事業所のホームヘルパーとしても働くことができます。ホームヘルパーとして働くには初任者研修資格以上の介護資格が必須で、介護資格無資格の人は就業できません。